精神科医、森川すいめい著の
「その島のひとたちは、ひとの話をきかない」
を読んで非常に勉強になりました。
著者は大学時代ホームレスや路上生活者のサポートに携わったそうです。
大学を卒業後に様々な視察や研究をする中で「自殺」を多く研究。
その中で着目した一つが「自殺が多いまち、少ないまちって何が違うのか?」でした。
そして調査結果の一つとして判明したこと、、、
それは
自殺が多い地域では「立ち話が少ない」でした。
逆に自殺が少ない地域では「立ち話が多い」ということが分かったそうです。
しかしこれには注意が必要で、立ち話にも種類があると。
それは強い繋がりのある人同士が10分、20分と長時間べったりと立ち話をすることではなく、
「ヨッ!こんにちは!」と言えるくらいのゆるい繋がりをもった人同士がたくさんいると自殺率が低下するという調査結果です。
仲の良い・強い繋がりというの時として排他的になる。
ゆるい繋がりがいっぱいあったほうがよりセーフティネットや安心安全の網にかかっていく。
これは会社や地域、いろいろなところでも言えるのではないかと。
そしてここ近年”ゆるい繋がり”というのがテーマになっている。
今からおおよそ7年前の本ですが着目点が面白く、価値ある研究をする精神科医だと思いました。
果たして行田市や各自治会ではいかがでしょうか?
自殺とまではいかなくても地域の助け合いの枠を超えた行き過ぎた習わし、人間関係のトラブル、一部の人間を重用し一握りが全体を決めている。高齢者のみが主となり若者が参画できていない。転入してきた新しい世帯と古くから住む世帯との間に距離感が生まれている等々はないでしょうか。
「もうこんな場所なんて住みたくない!きっかけさえあればさっさと出ていきたい!」
もしもそんな気分にさせる地域社会であるとしたら自然減にとどまらず社会減が増すのは当たり前です。
行田市=消滅可能性都市となっているのは自然増減だけではなく社会増減(転出人口埼玉トップ1位)!
もちろんここで記したことが主たる原因ではありません。相対的に他市の住みやすさ(交通インフラ・教育環境・働き場所など)もあることは分かっています。
私は人間は基本的に根無し草派、根あり草派と2種類あるとおもっています。
そして行田で生まれ・育った「行田っ子」がなぜ根無し草となり歴史ある地元を離れていくのか。
選挙を前にしていろいろな立候補者が企業誘致、交通インフラの整備などを政策案として謳っていますが、もっと足元も見直す必要はないでしょうか?
選挙で受かるには組織票をもつ組織や自治会を敵に回したら票がとれないという理由でこういったテーマがタブー化していませんか?
もしもそんな考えの立候補者がいたとして、そんな人たちばかりではたして”まち”の行く末のかじ取りを任せて住みよいまちづくりは出来るのでしょうか?
わたくし門井は嫌われても負けない!そんな覚悟で”時代に合った住みよいまちづくり”に臨んでいく所存です!!
歴史ある地元を誇れる行田っ子が戻ってきたくなるまちに。
これから行田市に根を下したい方が一人でも多くなるまちに。
そして地域社会の人間関係で悩むことのない環境を今後を担う若者や子供達に引き継げるまちに。なるよう頑張ってまいります。
【自治会に関する相談】
行田市役所 地域活動推進課 048-556-1111
地域活動推進課へのメールフォーム
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自治会のデジタル化
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行田市自殺対策計画
https://www.city.gyoda.lg.jp/material/files/group/25/jisatutaisaku.pdf
【後学記事】
「敵は2分でできるけど、味方をつくるのは3カ月」――林真理子が挑む、組織改革と人生の後半戦
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不審者情報 太田小 太田中 注意
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